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パソコン初心者ガイド

 厳しい寒さも通り過ぎもうすぐ入学や就職で色々と環境が変わる方も多いと思います。それに合わせてパソコンを購入したばかりの初心者の方も増える季節ですが、ここではそんなパソコンを購入されたばかりの方の為の初心者ガイドを用意しました。

パソコンを買ったら最初にやっておく事

 初めてパソコンを購入した方の多くはNECや富士通といった国内の有名メーカー製のパソコンが多いようですが最近ではLenovoやAcer、ASUSといった中国、台湾メーカーのパソコンも人気があるようです。これらメーカー製のパソコンの多くはWindowsのインストールディスクが付属しておらず、何かトラブルが出た場合にはリカバリーや再セットアップ(以下リカバリー)と呼ばれる作業が必要になります。

 リカバリーは通常パソコンの初期状態(メーカーの出荷状態)に戻す事を指し、多くのメーカーではハードディスクの領域に隠した状態でリカバリー用のデータが保存されています。そのハードディスク内にあるリカバリー領域からパソコンを初期状態に戻す事が出来ますが、リカバリーディスクを作成するソフトもインストールされている筈です。

 リカバリーが必要な場合に常にハードディスク内にあるリカバリー領域からリカバリーを行えばディスクは必要ありませんが、何らかの理由でハードディスク内にあるリカバリー領域からリカバリー出来なくなる事もありえます。それに備えてリカバリーディスクは必ず作成しておきましょう。必要になるのはDVDで同じDVDでもRやRW/RAM等がありますが殆どのメーカーではDVD-Rを推奨しています。

 リカバリーディスクの作成方法は取り扱い説明書のどこかに記述してある筈ですが上述したようにメーカー専用のソフトウェアがWindowsにインストール済みになっています。ネット上で公開されている国内有名メーカーのリカバリーディスク作成マニュアルを下に掲載しておきます。又、リカバリーディスクの作成で必要となるDVDの枚数は製品によって異なります。

NEC製パソコンでリカバリーディスクの作成

東芝製パソコンでリカバリーディスクの作成

SONY製パソコンでリカバリーディスクの作成

 リカバリーディスクを作っておくと上述したように何らかの理由でハードディスク内のリカバリー領域からリカバリー出来なくなった時にディスクを使ってリカバリーする事が出来ます。ハードディスクはパソコンの部品の中でも特に壊れやすい部品と言われており、何の前触れもなく突然壊れる事もあります。保障期間中は修理に出せば解決出来ますが保障期間後は修理費が高くつきます。リカバリーディスクを作成しておくと自身でハードディスクを交換してリカバリーする事もでき修理に出すよりも安上がりです。

Windows 7のシステムイメージ作成機能を利用しよう

 WindowsにはVistaの一部エディションからシステムイメージの作成機能が追加されました。システムイメージの作成機能とは現在のWindowsの状態、もっと解りやすく言うとシステムドライブ(通常Cドライブ)を丸ごとバックアップして必要な時に元に戻す機能です。

 リカバリーと機能的にはほぼ同じですが、メーカーの用意しているリカバリーは通常パソコンの出荷状態に復元するのに対してWindowsのシステムイメージの作成機能は自分の好きな状態でバックアップを作成しておけば、その状態に戻す事が出来ます。例えばメーカーの用意しているリカバリーを行うとメール設定や後からインストールしたソフトも全て消えますが、メール設定を済ませた状態や必要なソフトをインストールした状態の時にシステムイメージの作成をしておけば、その時と同じ状態にいつでも戻せると言う事です。

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 Windowsのシステムイメージ作成機能を利用するにはスタートメニューにある「コントロールパネル」を開いてカテゴリ表示にしている場合、「バックアップの作成」から「システムイメージ作成」へと進みます。アイコン表示の場合は「バックアップと復元」から同様に「バックアップの作成」に進みます。バックアップの保存先を指定する画面が表示されるので通常はハードディスクのDドライブを選択します。「次へ」で進んで「バックアップの開始」ボタンでシステムイメージのバックアップが始まります。

 システムイメージ作成機能は同一のドライブを選択出来ないようになっています。殆どのメーカー製のパソコンは物理的に一つのハードディスクをCドライブとDドライブに仮想的に二つに分けてあるので心配する必要はありませんが、仮にCドライブしか存在しない場合は外付けハードディスク等を接続して、その場所に保存して下さい。

 又、システムイメージの作成が完了すると「システム修復ディスク」の作成画面が表示されます。システムイメージを使って復元を実行するにはWindows上からの操作とWindows起動前、システム修復ディスクの3種類があり、システム修復ディスクの作成は必須ではありませんが作っておくと安心です。

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 作成したシステムイメージの復元には上述した3種類の方法がありますが、Windows上から操作する場合はコントロールパネルを開いて表示をアイコン表示にした後、「バックアップと復元」「システム設定またはコンピュータの回復」「高度な回復方法」と進んでいきます。「以前に作成したシステムイメージを使用してコンピュータを回復する」から進めていくと一旦再起動後にコンピュータの修復画面が表示され、作成しておいたシステムイメージを選択して復元を行います。

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 Windowsが正常に起動出来なくなった時にシステムイメージの復元を行う場合はパソコンの起動時にWindowsのロゴが出る前に「F8」キーを何度か入力して「詳細ブート オプション」を表示させます。「コンピュータの修復」で「Enter」キーを押して「システム回復オプション」画面から「システムイメージの回復」で復元を行う事が出来ます。

 又、この画面からはシステムトラブルが起こった際に最小限の構成でWindowsを起動させる「セーフモード」も利用出来るので覚えておいて下さい。

システムの復元

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 Windowsにはシステムイメージの作成に似た機能でシステムの復元という機能もあります。システムの復元はWindows XPの頃からありシステムイメージの作成機能の簡易版のような機能を持っています。システムの復元は標準設定のままであれば新たにソフトウェアやドライバをインストールした時に自動で復元ポイントが作成され、何かトラブルが出た時にシステムを復元ポイントが作成された時の状態に戻す事が出来ます。又、復元ポイントは任意で作成する事もでき、スターとメニューの「コンピュータ」で右クリックしてプロパティを選択し、「システムの保護」から作成出来ます。

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 システムの復元はインストールしたソフトによってシステムの設定が変わってしまったり動作がおかしくなった時に以前の状態に戻すには良い機能かもしれませんが、ドキュメント内に保存してあるファイルは維持したまま復元を行うのでウイルスに感染した時等は殆ど役に立ちません。それを踏まえた上で利用するにはコントロールパネルの「バックアップと復元」から「システム設定またはコンピュータの回復」と進み「システムの復元を開く」で以前に作成された復元ポイントを選択して復元を実行します。

 システムの復元はOSがXPだった時に何度か利用しようとして復元に失敗する事があったので私は現在では全く利用していませんし過信は禁物です。但し保存してあるファイルやメール等の様々な設定を維持したままシステムだけを以前の状態に戻せるのでシステムイメージの作成機能と上手く使い分ければ便利な機能です。

 次のページではパソコンのセキュリティーについて掲載しています。