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Windows 7 再評価レビュー

 以前にWindows 7 ベータ版使ってみたでベータ版のレビュー記事を掲載しましたが、ようやく私も正規版Windows 7に触れる事が出来るようになり、以前に掲載していなかった機能を含めここで再評価のレビューをしていきたいと思います。

 今回は新しく購入したEPSONのEndeavor Pro4700にインストールしてあるOEM版Windows 7 Home Premium 64ビット版を元にレビューしていきます。PCは下記の構成になります。

CPU Intel Core i7 860(2.80GHz)
メモリ 2GB×2(4GB)
グラフィック ATI RADEON HD 4650
HDD SEAGATE Serial ATA300(500GB)

Windows 7で遂にLZHファイルに標準対応

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 PC初心者の頃に誰もが必ずつまずくLZHファイルですが、Windows 7ではLZHファイルを専用のソフトを使わず標準で展開出来るようになりました。地味ではありますが、PC初心者の方がLZHファイルの扱いで困る事がなくなる事を考えると素晴らしい改善だと言えます。

 LZHファイルを展開するにはZIPファイルと同様に右クリックから「すべて展開」を選択し、展開先のフォルダを指定後に「展開」ボタンをクリックします。

標準で付属するイメージバックアップ機能

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 イメージバックアップとはTrue Image等に代表される現在のシステムドライブをそのままバックアップする機能で、データファイルはもちろんの事、Windowsの設定やインストールしているドライバ/ソフトウェアも含め、バックアップを作成した時の状態に戻す事が出来る機能です。

 この機能はVistaではBusinessエディション以上で使用する事が出来ましたが、Windows 7からはHome Premiumから付属するようになりました。ここで作成されるバックアップイメージはVHD形式となっており、「ディスクの管理」からマウントして中身のファイルを閲覧したり取り出す事も出来ます。

 イメージバックアップを作成するにはコントロールパネルを開き「バックアップの作成」(カテゴリ表示の場合)、又は「バックアップと復元」(アイコン表示)から左メニューにある「システムイメージの作成」と進みます。するとシステムイメージの作成ウィザードが起動するのでバックアップ先のドライブとバックアップ元のドライブを選択してバックアップイメージを作成します。

(注)システムイメージの作成にはシステムドライブ以外に別のドライブが必要です。無い場合は事前に新しくパーティションを作成しておくか、内蔵/外付けHDDを増設しておく必要があります。

 作成したシステムイメージから復元を行う場合は「バックアップまたは復元」にある「システム設定またはコンピュータの回復」へと進み「システムの復元」の下にある「高度な回復方法」を選択。そこから「以前に作成したシステムイメージを使用…」で復元を行う事が出来ます。他にシステム修復ディスクやWindows 7インストールディスクを使用し、CD/DVDディスクから起動して復元を行うことも可能です。

Windows DVDメーカー

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 Windows 7に付属するDVDメーカーは動画や画像ファイルの入力ができ、家庭用のプレイヤーで観賞する事が出来るDVDビデオを作製する事が出来ますが、機能は本当におまけ程度の単純な物しかありません。

 操作はDVDディスクを挿入しておき、ファイルをウィンドウにドロップして並び替えメニューのデザインを決定後に書き込むだけの簡単操作です。途中のオプションで再生設定や縦横比の指定が行えますがカット編集等の機能はありません。

 書き込みボタンをクリックした後は最初にDVDビデオ形式への変換が始まり、変換終了後にディスクへのライティングが始まります。変換速度は約50分の動画ファイルだと10分程度で終了したので、CPUの性能次第ではかなり早く変換出来ます。

ISOイメージライティング機能
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 Windows 7ではISOイメージファイルをCD/DVDにライティングする際、専用のライティングソフトが不要になりました。ISOイメージファイルを右クリックすると一番上に「ディスクイメージの書き込み」があり、それを選択するとディスクイメージ書き込みツールが起動します。

 サードパーティー製のライティングソフトにISOイメージが関連付けられていてこのメニューが無い場合は「プログラムから開く」→「Windows ディスクイメージ書き込みツール」で同様に書き込みツールを起動させる事が出来ます。

Windows XP Mode
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 XP ModeとはWindows 7上で仮想XPにインストールしたソフトウェアを動かす機能で、Windows 7の目玉機能とも言えます。但しこれを使用するには7がProfessional以上のエディションである他、CPUがIntel VT/AMD-Vのどちらかをサポートしている必要があり、Core 2 Duo等の比較的新しいCPUでも一部のモバイル向けCPUはサポートされていない模様。

 上でXP Modeを使用出来るのはProfessional以上と書きましたが、これは表向きの話で実はHome PremiumでもXP Modeは動作します。

 但しProfessional以上のエディションには仮想PC用のXPライセンスが付属しており、Home Premiumにはそれが無い為、別途XP Professionalのインストールディスクとライセンスを使いWindows Virtual PCにインストールする必要があります。XP Modeで特定のソフトウェアをWindows 7上で動かすには仮想PCのXPにソフトウェアをインストールする事により自動でWindows 7のスタートメニューにあるWindows Virtual PCの欄にショートカットが追加されます。

 インストーラーが無いソフトウェアや既にインストール済みのIE 6をXP Modeで使用したい場合は、仮想XP側でそのプログラムのショートカットを作成し、「C:\Documents and Settings\All Users\スタート メニュー\プログラム」フォルダ内にコピーする事でWindows 7側のスタートメニューにもそのプログラムのショートカットが登録されます。

 XP Modeは仮想PCを利用している事もあり通常の動作と比べて非常に遅く反応が悪いので、過度な期待は禁物です。Microsoft自身が語っているようにXP ModeはWindows 7で動作しないソフトウェアを動かす為の最終手段であり、ゲームや動画関連ツール等の処理の重いソフトウェアは満足に動かす事が出来ないと思われます。

 XP Modeはどのエディションで使用するにしても別途Windows Virtual PCとWindows XP Modeの二つのプログラムをダウンロードしてインストールしなければなりません。この二つのプログラムは下記リンクからダウンロード出来ます。ダウンロードの際はHome Premiumユーザであっても「システムの選択」をProfessional以上にする必要があります。

Windows XP Mode および Windows Virtual PC