Avivo Video Converterの存在自体はかなり前から知っていたのですが、裏技的な事をしない限りは使用出来るのユーザーがビデオカードにRadeonを使用している方に限られる事、私自身が昨年までNVIDIA GeForceを使っていた事もあり、当サイトで紹介するには躊躇していました。
しかしせっかくRadeonを使っているなら驚愕の速さで動画の変換処理が出来るAvivo Video Converterを使わなければ損という事で、このページを作成した次第です。
Avivo Video Converterの変換処理を驚愕の速さと表現しましたが、まずどれだけ速いのかと言うと約10分のWMV形式の動画をDVD向けMPEG形式とPSP向けH.264形式に変換テストした所、どちらも約1分で終了。つい何年か前までは動画の時間に対して2倍3倍の変換時間が掛かるのが当たり前だったのですが、この速さには本当に驚きました。
又、Avivo Video Converterは前述した通りGPUを利用して動画の変換処理を高速に行えるGPGPU技術を使用しているので、CPUの性能に依存する一般的な動画変換ソフトと比較して性能の低いPCでも高速に変換処理を行う事が出来ます。但しRadeonシリーズのビデオカードにも低性能の物から高性能の物まであるのでビデオカードの性能によっては期待した結果が得られないかもしれません。
他、GPGPUが使用出来るビデオカードはRadeonシリーズ全てという訳ではなくRadeon HD 4000シリーズ以上であれば殆どが使える筈ですが、それ以前のシリーズでも一部でAvivo Video Converterを使用する事が出来るようです。
Avivo Video Converterを入手する手順がややこしく、私の記憶が正しければAvivo Video Converterの他、グラフィックドライバ等を含むパッケージが以前まで配布されていた筈ですが現在はページが変わってしまった為、どれがAvivo Video Converterを含むパッケージなのかが解らなくなってしまいました。
そこでここでは必要な物をそれぞれ別途ダウンロードしてインストールしていきます。まずAMD公式サイトに行き、右上にある「ドライバーのダウンロード」から自身が使用しているPCに合ったRadeonのドライバを選択。
表示されたドライバのダウンロードページで対応OSが正しい事を確認してCatalyst Control Centerを含むCatalyst Software Suiteをダウンロード、インストール。
次にAvivo Video Converterを含むAvivo Packageのダウンロードページに行き適当に情報を入力後に「Download」ボタンからAvivo Packageをダウンロード、インストールします。プログラムがそれぞれ別になっているかは確認していませんが、Avivo Packageの7/Vista用ページとXP用のページはそれぞれダウンロードページが別になっています。「Download」ボタンをクリックしてエラーが表示される場合は、左のスクリーンショットと同じように入力してみて下さい。
(注)Catalyst Control CenterはRadeonのビデオカードを使用している方なら既にインストール済みの可能性があります。インストール前にタスクトレイのATIアイコンやスタートメニューを確認してみて下さい。
まずCatalyst Control Centerを起動します。起動方法はタスクトレイにあるATIのアイコンをダブルクリック、又はデスクトップの何も無い所で右クリックして表示されるメニューにあるCatalyst Control Centerを選択。
Catalyst Control Centerは基本表示と詳細表示の2種類があり、左画像のように詳細が表示された場合は「基本」ボタンをクリックして切り替えます。更に(基本[簡単設定ウィザードとクイック設定])を選択し、「次へ」で進めます。
簡単設定ウィザードのタブにATI Avivo ビデオコンバーターがディスプレイ設定と別に追加されている筈なのでこれを選択して「移動する」で進みます。
次に表示されるウィザードでは上部で入力ファイルを、下部で出力フォルダを選択出来るようになっています。変換したいファイルを「ソースを選択」から指定して変換ファイルの保存先を「参照」から設定し、「次へ」で進みます。
最後のウィザードで「出力ビデオフォーマット」から変換したい形式を選択。「出力画質」のスライダーをスライドさせるとビットレートと出力後の予想ファイルサイズが表示されます。
出来るだけ高画質に変換したい場合は最高にしておけばいいのですが、元の動画の解像度や画質によっては最高にしてもファイルサイズが大きくなるだけで、意味が無い場合もあります。最後に「次へ」で変換が実行されます。
Avivo Video Converterを使う上で便利なソフトがあるので最後に紹介しておきます。A's Video ConverterはAvivo Video Converterのフロントエンド、要はAvivo Video Converterを背後で動かし操作する物で、いちいちCatalyst Control Centerを起動せずに使用出来る他、画面サイズやアスペクト比(縦横比)等、Avivo Video Converterでは設定出来ない事も指定する事が出来ます。更に複数ファイルの同時変換や複数ファイルを入力して選択状態にし、右クリックの「結合」からバラバラの動画ファイルを結合する事も可能。
他に入力したファイルを右クリックして「編集」からクロップ機能や編集機能を使用する事が出来ます。但し私が操作した所、クロップは正常に動作したのですがカット編集の方はいまいち操作が理解出来ていない為か上手く動作しませんでした。A's Video Converterは下記サイトからダウンロード出来ます。