私が購入したのが左画像のBUFFALO DT-F100/U2。ワンセグチューナー並の大きさでフルセグの視聴が可能。ただ付属のロッドアンテナでは受信が難しかったので普通に内蔵型にするべきだったと少し後悔しています。
地デジ番組が暗号化されているなんて初耳だという人も多いかもしれませんが、私もつい最近まで知らなかった一人で、以前まで録画したテレビ番組の複製を1回のみに制限する「コピーワンス」、現在ではコピーが9回まで、移動が1回のダビング10という制限が掛けられています。
個人的にはそこまでテレビ番組にコピー制限を加える程の価値があるかは疑問ですが、何よりPC用テレビチューナーで番組を保存した際、録画したデータはOSを再インストールした場合やフォルダを移動しただけで再生出来なくなったり、視聴や編集は専用ソフトでしか扱えない等の問題があります。
これらの制限を受けずに録画したテレビ番組を自由に扱える方法としては、特殊なチューナーとソフトを使った「TS抜き」という方法があるようなのですが、ここではどの地デジチューナーでも録画した番組を制限なく編集や視聴が出来る、動画キャプチャーフリーソフトを使った方法を下に掲載します。
さて、録画した地デジ番組を自由に扱える方法といってもここで紹介する方法は非常に原始的で、単に動画キャプチャーソフトを使いデスクトップ上で再生している動画を録画するというだけのものです。標準の録画と違い、動画キャプチャーソフトを通して録画したファイルはダビング10等を気にする必要も無く、愛用のメディアプレイヤーで再生する事も出来るメリットがあります。静止画キャプチャーと比較して動画キャプチャーソフトはそれ程多くない上、視聴に耐える品質で録画出来るものは限られていますが、私がいくつか試した中でお勧めの2つのソフトを下で紹介します。
(注)このページに記載している情報は飽くまでも家庭内で録画した地デジ番組の視聴やCMカット等の編集を容易にする事を目的としており、二次配布や無断配布による著作権の侵害を助長する意図はありません。
(追記)お寄せ頂いた情報によるとIODATA製地デジチューナー付属のプレイヤー、視聴ソフトにWindows Media Centerを使用する場合は、動画キャプチャソフトを使ってのキャプチャが出来ないように制限されているようです。又、ここではBUFFALO製地デジチューナー付属の視聴ソフトで動作を確認していますがバージョンアップによってキャプチャ出来なくなる制限が加わる可能性があります。
全て無料でやるならいくつか試した動画キャプチャーソフトの中でもアマレココがお勧め。地デジ番組が視聴出来るプレイヤーのウインドウにキャプチャー領域を合わせるのも簡単で、ウインドウサイズを大きくしてキャプチャーすれば視聴するのに充分な画質で録画する事が出来ます。アマレココ専用のAMV2MT/AMV3コーデックはシェアウェアとなっていますが、アマレココで使用する場合は無料で使え、AMV3コーデックでの録画は動画内にロゴが挿入される事もありません。
しかしいくつか難点があり、Vista以降のOSには正式対応しておらずソフトを起動するとWindows Aeroが解除されます。またVista以降のOSでは初期起動の際に「Vista以降のOSには対応していません」というダイアログで「Shift」キーを押しながらOKボタンをクリックする事で起動出来ます。
もう一つ難点としてAMV3コーデックはマイナーな為、保存したファイルは一部のメディアプレイヤーでは再生出来なかったり動画編集ソフトで入力出来ない場合があります。
フリー版ではロゴの挿入があり録画時間も10分に制限されている為、実用に耐えませんが、動画キャプチャーソフトの中では高画質で録画でき、使いやすくてお勧めなのがBandicam。地デジプレイヤー等のDirectXが使われているソフトを自動で認識し、録画するデータの解像度を指定して保存する事が出来ます。動作も非常に軽快で、ターゲットを指定して録画している場合は他のウインドウに隠れていても地デジ番組の映像のみを録画する事も出来ます。
録画の際に使われるコーデックはMPEG-1となっており、殆どのメディアプレイヤーで再生でき、多くの動画編集ソフトで編集する事が出来る筈です。MPEG-1はMPEG-2に比べて低画質だと思っていましたが、実際に録画したデータは地デジ番組映像と遜色ありませんでした。
あえて難点を挙げるならシェアウェアである事。フル機能を使うにはライセンスキーの購入が必要です。また、キャプチャーするターゲットを指定しておくと地デジプレイヤーを最小化していても録画出来ましたが、音声は録音出来ていなかったのが残念。
上では地デジ番組の録画をテーマに書きましたが、上記2つの動画キャプチャーソフトを使えば地デジ番組に限らずPC用オンラインゲームやビデオキャプチャカードを増設してゲーム機を接続し、テレビゲームのプレイ動画を録画する事も可能です。