
Kaspersky Rescue DiskはLinuxにkasperskyの簡易セキュリティーソフトが事前に組み込んであるフリーのOSソフトでISOイメージファイルで配布されています。ハードディスクにインストールしてあるWindowsが起動出来なくなった場合にCDやDVDからLinuxを起動させる事ができ組み込んであるセキュリティーソフトを使ってウイルス等に感染したファイルの修復や削除を行う事が出来ます。他にファイルマネージャも使用出来るのでハードディスク内から重要なファイルを救出する用途にも使えます。
まずKaspersky Rescue Diskを配布ページの「Distributive」と書いてあるボタンからダウンロードします。上述したように配布されているファイルはISOイメージファイルなので、これをCDやDVDにライティングしなければ使用出来ません。Windows 7以降は標準でISOイメージファイルをライティングする機能があるので空のディスクを挿入後にファイルを右クリックして「ディスクイメージの書き込み」からライティングします。ライティングソフトをインストールしている場合は、そのソフトに関連付けされ別のメニューになっている場合がありますが、ISOイメージに対応していればソフトは何でも構いません。
作成したブータブルディスクを起動させるにはBIOSの設定変更が必要な場合があります。BIOSの設定画面に入るにはPC起動時に「Delete」や「F2」といった特定のキーを入力する必要があるのですが、どのキーで設定画面を表示するかは機種によって違います。BIOSの設定画面が表示出来たら通常「Boot」の項目を開き起動優先順位をCD/DVDドライブがハードディスクより上になるように変更しておきます。
Kaspersky Rescue Diskの初期起動時に「Press any kye...」と画面左上に表示されるので適当なキーを押して進みます。その後に言語の選択がありますが日本語はないので「English」のままで進み規約画面が表示されます。この画面の下部には選択肢が用意されてるので「1」キーを押して更に進みます。他、2は再起動、3はシャットダウンとなっています。最後に起動モードの選択があり通常は「Graphic Mode」のままで問題ありませんが、これで起動出来ない場合は「Text Mode」を選択して起動させます。
Kaspersky Rescue Diskが完全に起動すると事前に組み込んであるセキュリティーソフトも同時に起動します。このソフトの画面にある「My Update Center」のタブをクリックして「Start Update」から最新の定義ファイルをアップデートします。
定義ファイルのアップデートが完了したら「Objects Scan」タブを開きスキャンする場所を設定します。最初から登録されている場所にチェックを入れてスキャン場所を指定出来る他、下部のメニューの「Add」から任意の場所を追加出来ます。
スキャン中にウイルスを検出すると右下から警告画面が表示されます。この画面内には3つの選択肢があるのでまずは「Disinfect」でファイルの修復を試みます。修復が出来なかった場合はその選択肢がグレーアウトして選択出来なくなるので「Delete」を選択してファイルの削除を行います。「Skip」を選択した場合は何もせずにそのファイルを無視してスキャンを続行します。最下部にある「Apply to all objects」にチェックを入れてから選択すると以降に検出したウイルスに同じ選択を適用します。
ウイルスを駆除してもWindowsが起動できない場合はリカバリーや再インストールが必要になりますが、バックアップしていない重要なファイルはファイルマネージャを起動して外部にコピーする事も出来ます。又、ウェブブラウザも用意されているので一時的にオンラインストレージにファイルをアップロードしておく事も出来ます。