そんな時にブータブルCDがあれば、ファイルを救出する事が可能です。PE Builderによって作成されたブータブルCDならCD又はDVDディスクからWindowsを起動する事が出来ます。このディスクをPE Builder作者であるBart氏の名前からBartPEと呼びます。
BartPEの特徴として、通常使用しているハードディスク内にインストールしてあるWindowsのファイルが壊れて起動出来ない場合でも、 CD/DVDディスクからWindowsを起動出来るというメリットがあります。
反面、通常のWindowsと比べてあらゆる面で遅いというデメリットも有る他、BartPEでWindowsを起動した場合、使用出来るソフトウェアには制限が有ります。基本的にはレジストリを使用するソフトは正常に起動出来ません。レジストリを使わないソフトでも正常に機能しない物も多々有ります。その問題を解決するにはプラグインが必要です。プラグインを導入する事によってレジストリを使うソフトも起動する事が出来るようになります。
BartPEを作成可能なOS環境はWindows XP SP1/SP2 2003です。XPでもSPが適用されていない場合は不可能では無いようですが、厳しいようです。2000/Me/98等では作成出来ません。メーカー製のPCならWindowsが最初からインストールされていますが、WindowsのインストールCDがある場合は作成が楽になります。最初からインストールされているタイプでもBartPEは作成可能です。メモリは128MB以上が推奨されています。
他に必要な物としてCD又はDVDドライブとBartPEを書き込むディスク、ISOイメージファイルに対応したライティングソフトです。ディスクはCD-R/CD-RW/DVD-R/DVD-RWのどれか一つが必要。DVD-RAMあたりは規格からして駄目っぽい。お勧めなのはCD-RWかDVD-RWです。私はDVD-RWで作成しましたが、最初は失敗してBartPEを起動出来ませんでした。又、プラグインを追加する為に後から作り直す事が考えられるので、データを消去して再び書き込み出来るRWが経済的です。
ISOイメージファイルに対応したライティングソフトはDeepBurner等のフリーソフトがあるので特に問題無いでしょう。私はRecordNow!(シェア)を使いましたが、BartPEのプラグインにDeepBurner用フォルダが標準で用意されている(プラグインは入ってない)ので、こちらの方がいいかもしれません。ライティングの信用性ではRecordNow!ですけどね。
PE Builderを配布しているBartPE公式サイトからPE Builderをダウンロードする必要があります。ただPE BuilderでブータブルCD/DVD作成の手順は、それぞれの環境によって変わってくるので、最後に参考になるサイトを紹介しています。
手順としてはPE Builderインストール後、メーカー製のPCならBartPEを作る為に必要なWindowsのファイルをいくつかコピーしておいて適当な場所に保存しておき自分に必要なプラグインを追加。PE Builderを起動してISOイメージファイルを作成してそれをライティングといった感じです。
次のページでは私の環境(NEC製のPC Windows XP SP2)でブータブルディスクを作成した一例を紹介します。最初からWindows XP SP2がインストールされているメーカー製PCをお持ちの方なら多少参考になるかも。