ただ現在の所、動作が不安定(Win XP SP2)で本格的な編集には向いておらず、映像を弄って遊ぶのに適したソフトだと言えます。
当方の環境(Win XP SP2)で確認した所、読み込める動画形式はAVI(DivX/XviD)、MPEG-1でMPEG-2形式は読み込みまでは出来ますが編集は出来ませんでした。又、画面サイズが大きい動画は動作が不安定になってしまいます。
出力はAVI形式のみで、各種DivX等のコーデックでエンコードが可能ですが、音声は変換出来ません。又、出力してみるとPCのスペック不足なのか部分的にカクカクした映像になってしまう事があります。
Vectorからもダウンロード出来ますが作者サイトには詳細な使用法やチュートリアルがあるので、作者であるもりのぱぱさんのサイトからダウンロードする事をお勧めします。他、旧バージョンも配布されています。インストーラーは無いのでダウンロードした圧縮ファイルを展開すれば、そのまま使えます。
■VectorからSEffectをダウンロード ■作者もりのぱぱさんのサイト
作者サイトに詳しい使い方が掲載されているので、簡単にエフェクトを掛ける流れを説明していきます。ファイルを入力するには直接ドロップするかメニューバーの「ファイル」→「ムービーを開く」から出来ます。映像画面の右が動画を再生したり巻き戻したりするコントローラーで、更に横がタイムラインです。これを操作してエフェクトを掛けたい最初のフレーム位置に移動します。マウスホイール回転させて細かくフレームを移動する事も出来ます。
エフェクトを掛けたい目的の位置に移動したら「効果」の項目からエフェクトを選択して下さい。その後、直接映像画面をドラッグしてエフェクトを掛ける範囲を決めます。設定したエフェクトの位置を動かすには「Ctrl」キーを押したままドラッグします。これでエフェクトを掛ける最初のフレームのみにエフェクトが掛けられました。フレームNoは後で入力する必要があるので覚えておいて下さい。
今度はこのエフェクトを持続させる最後のフレームまで移動します。目的のフレームまで移動したら「設定」ボタンを押します。これでエフェクトを終了させるフレームにも同じ位置に同じエフェクトが掛けられます。
SEffectのウインドウ右に補完範囲の項目があります。「最初」にエフェクトを掛けた最初のフレームNoを入力、同様に「最後」に先程設定したエフェクトの終了位置のフレームNoを入力します。
最初と最後のフレームを入力したら上の「補完」ボタンを押します。これで指定した最初のフレームから最後のフレームまでにエフェクトが掛けられた状態になります。「補完」ボタンの他、「フェードイン」や「フェードアウト」でだんだんエフェクトが掛かる、又はだんだんエフェクトが消えるといった効果も可能です。
この操作を繰り返してエフェクトを掛けていき、最後に保存する際は●ムービーの書き出しボタンで指定の場所に保存されます。
保存する際の設定でコーデックを指定します。DivXやXviD形式に保存したい場合はあらかじめ、コーデックをインストールしておく必要があります。コーデックを選択して「構成」からビットレート等の細かく設定をする事が可能です。
ここで紹介した以外にも色々なエフェクトやレイヤー機能、画像を挿入する事も可能です。ただ残念なのは、今の所音声の変換が出来ないので出力されるファイルサイズが無駄に大きくなってしまう事と、当方の環境では動作が不安定な所です。フリーソフトでここまで出来るソフトは殆ど見た事が無いので、貴重な存在かもしれません。