通常、新しくOSをインストールするには新しいドライブ、同一ドライブの場合パーティションを区切って新しい領域を確保する必要があるのですが、Splashtop OSはWindows上からインストーラを実行してインストールする事が出来るLinuxベースのOSです。

　但し一般的なOSをイメージしてSplashtop OSを使用すると期待を裏切られます。SplashtopはChromiumというブラウザを中心として利用する仕組みとなっており、一般的なWindowsやLinuxのようなデスクトップが存在せず、OS起動後は常時Chromiumが表示されている状態になります。SplashtopはOSをインストールするというよりPCに直接ウェブブラウザをインストールする感覚です。

　Splashtop OS本体のダウンロードが終了すると自動でインストールウイザードが起動します。ウイザードは指示に従って進めていくだけで、途中Internet ExplorerもしくはFirefoxのブックマークをSplashtop OSにインポートする事出来るようになっています。「WiFi設定をインポート」はWiFiを使用していてもしていなくてもチェックを入れたまま進めて問題ありません。インストールウイザードの最後に再起動か終了を選択してウイザードを終了します。

　過去にOSのマルチブート環境を構築された方ならご存知の筈ですが複数のOSをインストールした場合、WindowsのブートマネージャーでOSを選択する事が出来ます。Splashtopを起動する場合はPCの電源を投入後にブートマネージャーでSplashtopを選択してEnterキーを押します。

　標準選択されているOSやタイムアウトの時間はEasyBCD等のブートローダーを編集する事が出来るソフトを使って変更する事が可能です。

　Splashtop OSは当然日本語入力も可能で、日本語入力ソフトにはAnthyが採用されています。日本語を入力する際には「Control」+「Space」キーでAnthyが表示されますが、右下にある歯車のボタンでコンフィギュレーションパネルを表示し、入力言語→入力方式と進みキーバインドのタブにある「ON/OFF 切り替え」から指定のキーに割り当てる事が出来ます。

　SplashtopのトップにはでかでかとBingの検索ボックスが表示されていますがブラウザのアドレスバーからも検索が可能です。又、ブラウザの設定で標準の検索をGoogleやYahoo!に変更する事も可能。

　日本語ページも問題無く表示されますがベースがLinuxなだけにWindowsで使われているフォントと比べて汚く見えるので慣れが必要かもしれません。