今やウェブブラウザに検索機能が付属するのは当たり前のようになりましたが、IE 8では検索ボックスに文字を入力すると検索候補の一覧を表示するサジェスト機能が搭載されました。例えば「かざぐるマウス」というソフトウェアを探している時に「かざぐる」と入れた段階でその単語に関連する検索キーワードが表示され、そこから即検索を行う事が出来ます。
一番右にあるボタンのプルダウンメニューから使えるページ内検索も改良されてはいますが、他のウェブブラウザと比較すると使い勝手はあまり良くないのが残念。
タブのすぐ右側にある「新しいタブ」ボタンから新規タブを作ると「次に何をしますか?」というページが表示されるようになりました。このページでは起動してから閉じたページのタブの履歴が表示され、履歴機能の使い勝手が向上しています。
タブブラウザを使っているとついつい誤ってタブを閉じてしまう事が多々ありますが、この場合はタブボタンの上で右クリックしてメニューを出し「最近閉じたタブ」からすぐに復元する事も出来ます。
文章の文字列をドラッグして範囲選択すると透明のボタンが現れ、それをクリックする事でアクセラレーターという機能が使えます。アクセラレーターはその文字列でウェブ検索したり翻訳する事ができ、アドオンギャラリーから更に機能を追加出来ます。
現在の所、追加出来るアクセラレーターのアドオンの数は多くありませんが、他のウェブブラウザにはない便利な機能が公開されていくかもしれません。
さて、ここまで旧IEとの変更点や新機能を紹介してきましたが、世界で最大のシェアを誇るウェブブラウザであるにも関わらず、全般的な機能は8になっても他のウェブブラウザに大きく劣る印象があります。ただIE 7からアドオンギャラリーを設けて、極力シンプルに抑えて各ユーザーごと必要な機能のみを追加していけばいいというFirefoxのような路線になっているようです。素のIE 8ではタブの挙動に対して細かな設定が出来なかったり、マウスジェスチャ機能がない等、色々と不満点はありますが、アドオンが充実してヘビーユーザーをも納得させる事が出来れば現在の地位を不動のものにする可能性を充分に秘めているウェブブラウザではないでしょうか。