フリーソフト・無料ソフトレビュー
インフォメーション
サイトマップ
PC初心者講座
ユーザレビュー
フリーソフトナヴィ
 フリーソフトナヴィはウイルス対策から動画編集まで無料で使えるフリーソフト、無料ソフトのリンク集と使い方の解説サイトです。

PowerDirector 14

 PowerDVD 16に続きCyberLink社様から依頼を受けたPowerDirector 14について記事を書きます。PowerDirectorはPowerDVDに比べて知名度は低いかもしれませんが所謂動画編集ソフトで、過去に当サイトでは依頼を受けた訳でもないのに8についての記事を書いたりもしています。

 まず最初に謝罪を。記事を書くにあたってCyberLink社様からPowerDVD 16と同時にPowerDirector 14のプログラムとライセンスコードを提供して頂いたのですが、本体プログラムをダウンロードし損なったようで手元にあるのがコンテンツパックのみで提供して頂いたPowerDirector 14がインストール出来ませんでした。と言う事で、再度催促するのもおこがましいしお互い面倒なので今回はPowerDirector 14の体験版を使っての記事になります。せっかく用意して頂いたのにすみません。

PowerDirector 14

 PowerDirectorもPowerDVD同様、複数のエディションの分かれて販売されておりエディションごとに機能差があります。各エディションの価格や機能の比較は公式サイトに掲載されています。ざっと機能差を見た感じでは最安のStandardで十分じゃないかなと思ったのですがStandardだとフルHD動画が扱えないのが大きな欠点ですね。Ultra以上のエディションでは4K動画まで扱えたりH.265のハードウェアエンコードが出来るようですが、私が今使っている古いPCを新しく買い替えない限りは当分縁の無さそうな機能なようです。

PowerDirector 14

 さて、PowerDirectorを起動すると最初に目的別のメニュー画面が表示されます。フル機能エディターは標準の編集画面で、イージーエディターはウイザードに沿って進めていく簡易変換機能といった所で、変換だけが目的ならこれでも良いのですがカット編集等を行う場合は最終的にフル機能エディターを使う事になります。クイックプロジェクトはテンプレートを使って短時間の動画を作成、テーマデザイナーは特殊な映像効果のテーマを作成、スライドショークリエイターはその名の通り写真を使ってスライドショーを作成する機能です。

 結局の所、フル機能エディターしか個人的には使わないので左下にある「常にフル機能エディターを開く」にチェックを入れておくとこの画面をスキップして起動時にフル機能エディターを表示出来ます。

PowerDirector 14

 PowerDirector 14の基本的な操作は8の頃と比べてそれほど多くは変わってません。左上がメディアルームをメインとした画面で、右上がプレビュー画面、下がタイムラインになっています。メディアルームには標準でサンプルの画像や動画が登録してありますが邪魔であれば選択して右クリックメニューから削除しましょう。編集目的の動画はこのメディアルームに一旦登録してから下部のタイムラインにドラッグするか直接エクスプローラからファイルをタイムラインにドラッグして編集作業を行えます。

PowerDirector 14

 PowerDirectorの良い所としてカット編集が非常に容易です。8と比較すると14ではタイムライン上にシーンのサムネイルが表示されるようになっているのでカットしたい場所を探すのに使い易くなっています。カット編集の基本操作としてはプレビュー画面で動画を再生しながら目的の位置で止めてタイムライン上で右クリックしてメニューの分割を行っていき不要クリップを削除といった方法や、タイムラインのスライダーを任意の場所に動かして「タイムラインの分割」ボタンで分割していき不要部分を削除する等、幾つかの方法があります。

powerdirector-9.jpg(7513 byte)

 もっと細かく編集したい場合はトリミング機能を使います。タイムライン上のクリップをクリックしてハサミのボタンか右クリックメニューの「動画/画像の編集」の「トリミング」からトリミング画面を起動。因みにトリミングとは切り出しなので指定範囲が切り出され、指定外の部分は削除されます。シングルトリミングは簡単な操作で行うトリミングですが、上部タブでマルチトリミングにするともっと高度なトリミングが行えます。拡大鏡をクリックするとサムネイルのプレビューの表示範囲を変更でき、最小1フレーム単位の編集が可能。

 マルチトリミングで指定範囲を逆に削除したいという場合は「トリミング反転...」ボタンをクリック。右側にある「選択したセグメント」に切り出す範囲の結果が表示されます。

PowerDirector 14のその他機能

PowerDirector 14

 メディアルーム画面の左側にあるボタンでエフェクトルームや字幕ルームに切り替えて様々な機能を使う事が出来ます。エフェクトルームは映像効果を挿入するエフェクト、PiPオブジェクトルームは画面にオブジェクトを挿入、パーティクルルームはエフェクトやPiPオブジェクトの中間のようなオブジェクトを挿入、タイトルルームはタイトルの作成、トランジションルームは画面の切り替え効果を挿入、音声ミキシングルームは音量調整、チャプタールームはチャプターの挿入、字幕ルームは画面に字幕を挿入します。

 これらの機能はタイムライン上にドラッグして挿入出来ますが、タイムラインの下ほど前面に表示されるので動画クリップのタイムラインの上に挿入しても全く変化しません。画像エディタのレイヤー等では上の位置にあるほど前面に表示されるのが一般的なので私も最初は若干戸惑いました。又、トランジションは映像に切り替え効果なのでクリップとクリップの間にしか挿入出来ません。1つのクリップの特定位置にトランジションを入れたい場合は、そのクリップを分割すればいい訳です。

PowerDirector 14

 出力関連についても書いておきます。8とそれほど変わらないのかと思いきや、14にはスマートレンダリング機能があります。スマートレンダリングとは極力変換せず画質の劣化を抑えて出力を行う機能でTMPGEncシリーズのソフトが有名ですが、PowerDirector 14の場合はインテリジェントスマートレンダリングという名称でこの機能を備えており可能な限りの画質の劣化を抑え高速での出力保存が出来る模様。ただ幾つかの動画で試してみようと思ったのですが体験版ではこの機能は使えないようです。

 他、DVD/BDビデオの作成も出来ますしPowerDirectorも幾つかのエディションに分けられているとは言え、どこかの会社のように機能をバラ売りするようなケチな事はせずに目的に合ったエディションを選んでおけばこのソフトだけで動画編集、変換の殆どが出来るのは好感が持てます。

 最後にまだまだ書き切れないほど機能があるのですが3D関連は私の環境では確認出来ないのと、完全に使いこなせてないので今回はこの辺で終了しておきます。本当なら体験版では無く製品版と同じ機能を利用出来る筈だったのですが私の不手際でその辺の機能を掲載出来ず申し訳ありませんでした。

フリーソフトナヴィその他PowerDirector 14